【5月号】

平成31年4月25日
緑幼稚園長 後藤かをり

緑・みどりの5月を迎えて
~幸せをもたらす「みどりのゆび」~

   桜色から緑色の葉桜、赤白黄色のチューリップも一枚一枚と花びらを落とし、季節は緑ふくらむ5月。新緑・深緑・緑・みどり・・・。5月は、まさに緑幼稚園の季節です。
 「イヤイヤ」「メソメソ」で始まった年少さんも、少しずつですが幼稚園生らしくなってきました。とは言っても油断は禁物、10連休という長いゴールデンウィークの後も心配なところです。

 今年度から、職員室が西棟の元川組の保育室に移動し、森組・川組・おひさまの部屋と並んでいます。年長の保育室の前を通ると、先生の話に耳を傾け整然と製作に取り組んだり活動をしたりしている姿が目に入ります。「さすが年長!!」です。その前をそっと通り抜け、西棟から東棟の角を曲がった途端、賑やかな声があちこちから聞こえてきます。時には、お部屋から出たり入ったり、上履きで園庭にとび出していったりと、自由きままな子どもたちの顔も見つけます。それでもそのうちに・・・、幼稚園の4月・5月の「行きつ戻りつ」の毎日は、まだまだ続きそうです。

 この緑の季節、ふと、ずっと前に読んだモーリス・ドリュオン作の「みどりのゆび」というお話を思い出しました。優しい両親に愛され、何不自由なく育った男の子「チト」は「みどりのゆび」を持っています。その「みどりのゆび」が土に触れるだけで、そこに落ちていた種を芽吹かせ、花を咲かせることができるという不思議なお話です。病院で出会った病気の女の子を花で包み込み、笑顔にさせます。動物たちのふるさとの植物で、動物園は花いっぱいになります。このお話は、もう少し重いテーマを抱えていますが、幸せをもたらす「みどりのゆび」に間違いはありません。
 そう考えると、幼稚園の子どもたちも「みどりのゆび」をいっぱい持っています。
 「みどりのゆび」でおいしそうに食べているお弁当。ママが作ったお弁当をスプーンやフォークで、時には「みどりのゆび」で上手につまんで食べている子どもたち。きっと空っぽになったお弁当箱に幸せを感じていらっしゃることでしょう。
 「みどりのゆび」を使った手遊び。お日様になったり飛行機になったり自動車になったり、時にはアンパンマンになったりして想像の世界を広げてくれます。楽しそうに手遊びをしている子どもたちの表情は、先生方にたくさんの喜びをもたらしてくれます。
 年長の廊下の天井には、「こどもの日」にちなんでこいのぼりが泳いでいます。「みどりのゆび」を使い、2色の色画用紙を市松模様に丁寧に折って作ったこいのぼり。眠そうね目、大きく見開いた目、まつげがカールされている目と、こいのぼりの表情も一人ひとり違います。そんなこいのぼりが元気に泳いでいる、その下を通ると勇気と希望がもらえます。

 昨年度の卒園式で、卒園する子どもたちに「みんななかよく、どりょくをおしまず、りっぱないちねんせいになってね。」と話しました。「努力を惜しまず」なんて難しい言葉ですが、「何でもあきらめないこと、最後まで頑張ること」というメッセージを、「みどり」の三文字にちなんで、もうすぐ1年生になる子どもたちに送りました。

 新緑の季節、ますます、私の「みどり熱」は冷めそうにもありません。これからの爽やかな緑の季節、子どもたちと一緒に満喫していこうと思います。


→今までのおたよりはこちら

1年の流れを、写真にてお送りします(写真毎で年度が違う場合がございます)。
クリックすると拡大されます。

→もっとたくさん見たい方はこちら

top